1号館 8階 メンズアダルトシャツ
アダルトシャツはシワ加工に注目!
1号館8階。右手に向かって進んだところにメンズアダルトシャツ売り場があります。夏の商品がすっきりと並べられたフロア。今回はこの一角を担当する近藤裕MDにお話を伺いました。
30〜40代向けのアダルトシャツでは「今年はシワ加工シャツが動いています。デザインはストライプや小花柄が多いでしょうか。モノトーンも、よく出ていますね。昨年あたりから出てきたシワ加工の流れを、今年はしっかり掴もうと積極的に取り組みました。おかげで昨年は2900円、3900円上代が主流だったものが、1900円上代を中心とした求めやすい価格となっています」品揃えも広がり、価格も手頃になっています。
「もうひとつ動いているのはアンサンブルです」インナーにTシャツを合わせたアンサンブルが、よく出ています。「これはもう、お手頃感覚が受けているんでしょうね」着まわしが出来ていて、しかも値頃とくれば消費者大喜び、小売店も売り易い、もってこいのシャツなのでしょう。
“良い”といわれるものに敏感なのがシニア世代
50代以降のシニア世代に向けては、品質にこだわったものを中心に揃えています。売り場には『麻混』や、『国産』と称された商品がケースに入って平積みされており、どれも美しいカラー展開で上品に仕上がっています。“クールビズ”に対応するため、国産シャツはスタンドっぽく見えるほど襟高に仕上げているのも特徴。ノータイでも襟が型崩れしません。
「秋にはこの襟の部分が二つボタンの“デュエ・ボットーニ”(イタリア語で二つボタンの意味)をオリジナルで作ることができれば、と考えています」と近藤MD。巷で注目を集めている襟高の“デュエ”は、“良い物”にうるさいシニア世代の心をくすぐるのは必至。「ここ一番というときには、良い物を着なければ、と考える世代ですから」どんな商品でも言えることですが、やはり世代毎の価値観を的確に捉えることが、商品展開や品揃えの鍵になるといえるでしょう。
“勝負“が難しいヤングとアダルトの中間層
30〜40代の中間層が一番難しい、と近藤MDはいいます。ファッションリーダーの若者、流行を追い求めるこの世代はトレンドと共に常に商品も変化します。一方、50代以降のシニアは、アイビールックなど、若い頃に培ったファッション感覚は変わることはなく、“良い”といわれる物に一番反応する世代で、“これを着ていれば世間的にも大丈夫”という心理が購買欲に繋がっています。さて、その中間にあたる30〜40代はファッションの好みが多様化していて、若者や50代以降の世代のように“これ”を置けば絶対売れるというものがありません。さらに子育て真最中のこの世代は一番懐が厳しいので、ファッションにお金を投資する余裕がないのが実情です。「客観的にみて、市場が大きい、とはなかなか言えないんです」と近藤MD。確かに、そう見るとこの世代で勝負をしようとするのは難しい点もあるかも知れませんが、もしかしたら、どこか心くすぐるヒントを探れば、何か見えてきそうな気もする・・・!?そう考えるのは素人の浅はかさなのでしょうか? “ちょいワルオヤジ”など、男のお洒落に注目が集まっている時代です。 爆発していない世代だからこそ、弾ければ大きいのでは? とも思ってしまいます。
力を注ぐネットカタログ
近藤MDはネットカタログe-prorouteでも活躍中。メンズのアーミー&ワークショップ『T.D.R』を担当しています。お客様から嬉しい反響をいただいているとか。「カタログをご利用のお客様に向けて、同品質でも他よりもお求めやすい価格で提供していますね」と語る近藤MD。その価格の秘密は、単品中心だったカタログ商品をニーズの多いバンドル指向に変えたことにあります。それによって価格を下げることができ、お客様がさらに購入しやすい値段設定になりました。まさにネット販売ならではのお買い得感に溢れたショップになっています。「ぜひ一度覗いてみてください」近藤MDの思いも強いようです。
メンズヤングは詳しいけれどアダルト層、しかも売場担当としてはまだ数ヶ月という近藤MD。まだまだ試行錯誤中といいます。常に客観的に、冷静に市場を見つめる目は、きっとこの売り場に変化をもたらしてくれるでしょう。今後に期待がかかります。

